2022-09-25 21:38スポーツ

救援陣、陰の立役者に=独走態勢築いたリレー―プロ野球・ヤクルト

 連覇を果たしたヤクルトの強さは際立っていた。交流戦でパ・リーグ全6球団に勝ち越す完全優勝を果たし、6月は球団の月間最多記録に並ぶ19勝をマーク。7月2日には1965年の南海を抜く速さで優勝マジック「53」を点灯させるなど、シーズン中盤には独走態勢を築いた。
 打のヒーローが村上なら、投の立役者は救援陣全員と言えるほど、個々が役割を果たした。勝ちパターンは流動的になりながらも、昨季72試合に登板した清水と2年連続で30セーブを挙げた抑えのマクガフは盤石だった。ドラフト1位で昨年入団した木沢の成長も大きい。150キロ台のシュートを軸に、回またぎなど幅広い起用に応えて8勝をつかんだ。
 リリーフ陣の交流戦での貢献は出色だった。左腕田口は初戦の日本ハム戦で、無死満塁から火消しに成功。今野、石山も安定し、救援陣は11試合連続無失点を記録した。高津監督は交流戦優勝を決めた日に、「リリーフみんながMVP。自信を持って代えられる。どのメンバーを投げさせてもしっかり期待に応えてくれるのが現状」と誇らしげに言った。
 7月には高津監督を始め、山田や塩見ら主力の多くが新型コロナウイルスに感染して離脱。投手では清水と田口らが陽性判定を受けた。チームの戦力が大きく落ちる中で、村上の本塁打と救援陣の踏ん張りで接戦を制した試合も少なくなかった。
 8月は先発で7回以上投げたのは高橋の1度だけで、救援陣の負担は増した。そんな厳しい状況でも高津監督は、疲労を抑えるために3連投を極力控える基本方針を変えなかった。勝ちパターンを再構築するよりも、選手の力を最大限引き出すことに注力。梅野、大西、久保らをリードの場面でも使って経験を積ませた。
 高津監督自身、抑えとして90年代のヤクルト黄金期を支え、日米通算313セーブを挙げた守護神。リリーフが背負う責任も負担も十分に理解しており、「絶対にけがをさせてはいけない。休養を与え、リフレッシュさせてグラウンドに立たせる方法を常に考えている」。監督の配慮に応えるように救援陣は快投を続け、勝利へのバトンをつないでみせた。
[時事通信社]

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