2022-09-21 17:25国際

ウクライナ侵攻めぐり温度差=国連総会、一般討論演説スタート

 【ニューヨーク時事】ニューヨークの国連本部に各国首脳らが集まり意見表明する国連総会の一般討論演説が20日、3年ぶりに完全対面形式で始まった。ロシアが2月にウクライナ侵攻を開始して以来初めての開催で、初日は日本を含む33カ国が登壇。欧州諸国を中心にロシア非難が目立ったが言及しない国もあり、侵攻をめぐる温度差が浮き彫りとなった。
 フランスのマクロン大統領は「ロシアは国連安保理常任理事国でありながら侵略、侵攻、併合を通じて私たちの集団安全保障を破った」と強調。その上で「帝国主義や植民地時代への回帰だ」と鋭く批判した。
 国連総会は侵攻直後の3月、ロシア軍の即時撤退を求める非難決議を141カ国の賛成で採択。4月には人権理事会からロシアを追放する決議を93カ国の賛成で採択した。
 しかし、当時からアフリカ諸国などロシアと関係の深い国の多くは棄権に回り、表立ったロシア非難を控えてきた。そうした状況を受け、マクロン氏は「きょう沈黙を守っている人々は、新しい帝国主義に加担している」と主張。翻意を促した。
 しかし、アフリカ連合(AU)の議長国セネガルのサル大統領は「アフリカは新たな冷戦の温床になりたくない」と演説。「アフリカは歴史の重荷に十分苦しんだ」と述べ、ウクライナ侵攻をめぐって米ロ両陣営から距離を置きたい考えをにじませた。
 侵攻が長期化する中、途上国などで食料価格高騰などに関心が移り「ウクライナ疲れ」が広がっているとの指摘がある。これを受け米国は20日、食料問題を協議する国際会議をAUなどと共催。今後5年間で農業支援に110億ドル(約1兆5800億円)超を投資する計画を打ち出すなどつなぎ留めに努めている。 
[時事通信社]

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