2022-09-14 19:17社会

「元理事が窓口、お願いは当然」=角川会長、逮捕前に不正否定―五輪汚職

 心を卑しくして、50年も経営してきたことはない―。東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で新たに逮捕された出版大手KADOKAWA会長、角川歴彦容疑者(79)は逮捕前の取材に、不正への関与をこう否定した。一方、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=がスポンサー選定窓口だったとの認識を示し「お願いするのは当然だ」とも語っていた。
 5日にKADOKAWA本社で行われた記者会見。角川容疑者はスポンサーに決まる前、高橋容疑者と組織委で面会したと明かし、「スポーツ関係の権利をお願いしますとあいさつした」などと語った。高橋容疑者について「組織委が電通の窓口にしたんだと思う。理事なんだからお願いするのは当然じゃないの」などと強調した。
 電通OBで、コンサルタント会社社長の深見和政容疑者(73)=受託収賄容疑で逮捕=については「当時の出版界は(深見容疑者に)お願いしないと雑誌が成立しないぐらいの立場にいて、お世話になった」と言及。久しぶりに再会し、「電通の人だと思って会っていた」と話した。
 深見容疑者との間で結んだコンサル契約は「法務部が介在して検討し、弁護士も入っていたので何ら問題ない」と自信をのぞかせ、「僕らは(賄賂の)認識はない」と主張した。
 「自分たちの精神を愚弄(ぐろう)してまで(部下に)仕事しろなんて言いません」「社員を信じている」と述べた角川容疑者。会見の翌日、担当専務だった芳原世幸容疑者(64)らが贈賄容疑で逮捕され、自身の自宅も家宅捜索を受けた。
 角川容疑者は、KADOKAWAの前身「角川書店」創業者角川源義氏の次男。副社長時代に社長だった兄の春樹氏と対立して社を追われたが、その後社長として復帰した。ゲームや映画、インターネットサービスなど事業の多角化を進め、日本雑誌協会理事長なども歴任した。 
[時事通信社]

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