2022-08-17 23:02社会/写真

五輪組織委元理事を逮捕=AOKIから5100万円―大会スポンサーめぐり受託収賄容疑・東京地検

五輪汚職事件の構図
五輪汚職事件の構図

 東京五輪・パラリンピックの大会スポンサー選定などをめぐり紳士服大手AOKIホールディングス側に便宜を図った見返りに、計5100万円の賄賂を受領したとして、東京地検特捜部は17日、受託収賄容疑で大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=東京都世田谷区=を逮捕した。また、贈賄容疑で同社前会長の青木拡憲容疑者(83)=渋谷区=ら3人を逮捕した。
 世界的なスポーツの祭典を舞台にした資金授受問題は汚職事件に発展した。特捜部はスポンサー選定過程など全容解明を進める。
 他に贈賄容疑で逮捕されたのは、青木容疑者の実弟で同社前副会長の青木宝久(76)=港区=、同社専務執行役員の上田雄久(40)=横浜市都筑区=両容疑者。特捜部はいずれの認否も明らかにしていない。関係者によると、高橋容疑者は受け取った資金の賄賂性を否定するなど容疑を否認しているという。
 高橋容疑者の逮捕容疑は、2017年1月~21年6月に前会長の青木容疑者らから大会スポンサーのオフィシャルサポーター契約や公式ライセンス商品の販売契約などで便宜を図ってほしいとの請託を受け、謝礼として17年10月~22年3月に計5100万円の賄賂を受領した疑い。組織委の役職員は大会特別措置法で「みなし公務員」と規定されている。
 青木容疑者ら3人は贈賄罪の公訴時効が3年のため、賄賂計2800万円分について逮捕された。
 大会スポンサー契約は18年10月、「ビジネス&フォーマルウエア」分野で組織委とAOKIが締結し発表された。これによりAOKIは大会ロゴ入りスーツなどの公式ライセンス商品の販売権などを獲得した。 
 関係者によると、高橋容疑者は会長を務める「コモンズ」を通じ、AOKI創業家の資産管理会社からコンサルタント契約名目に月100万円を受領。大会閉幕後の21年10月以降は、月50万円に減額されたという。
 17年と18年にはコンサル料と別に計約2億3000万円を受領していた。
 スポンサー募集窓口は、高橋容疑者が専務などを歴任した専任代理店の電通が担当し、選定実務は同社出向者が多数在籍した組織委マーケティング局が担った。特捜部は、高橋容疑者が青木容疑者らの意向を受けて組織委などに働き掛けたとの見方を強めて調べているもようだ。
 
 AOKIホールディングスの話 本件事態を厳粛に受け止めており、引き続き、当局の捜査に全面的に協力する。多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、心よりおわび申し上げる。

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