2022-08-17 13:39World eye

北京のペット愛好家に広まる動物向けのはり治療

【北京AFP=時事】中国に古くから伝わるはり治療の技術を駆使して、背中や前足に細いはりを刺し、痛みや苦痛を和らげる──中国・北京のある診療所では、大小さまざまなペットが治療に訪れる。≪写真は中国・北京の動物病院ではり治療を受ける犬≫
 はり治療師は、従来の西洋医学に比べて中国の伝統的な治療法は、手術などを用いないために動物の生体に強い負担を与えず、副作用も少ないと語る。
 「中国の伝統的な医学の長所は、手術がないこと」だと、金融機関に勤めるザイ・チュンユーさん(38)は、AFPの取材に答えた。トイプードルのドゥニウはわずか3歳にして、大腿(だいたい)頭骨が壊死(えし)し、痛みを伴う病気を患っている。
 従来の西洋医学の獣医師からは大腿骨の一部を切除するよう助言されたが、飼っているもう1匹の犬が手術の後遺症に苦しんだことから、ザイさんは手術を受けさせることを拒んでいた。そんな時、友人からはり治療を勧められた。ザイさんは5、6回の治療で効果が現れ、ドゥニウの歩行も改善してきたと話す。
 2016年に診療所を開設した獣医師のリー・ウェンさんによると、動物へのはり治療は中国では何世紀もの歴史がある。リーさんは「中国の伝統的な医学は従来の西洋医学に取って代わるものではない」とし、「どちらにも強みがあり、相互補完関係にある」と説明する。
 リーさんは主に、まひ、四肢の衰弱、てんかん、痛み、尿閉などを扱っているが、他の治療法がない症例にも、はり治療が有効な場合もあるという。
 例えば、腰の神経圧迫に苦しんでいた12歳の雄のラブラドル、シャオメイの事例だ。飼い主のマー・リーさん(41)は、シャオメイが「はり治療のおかげで、まだ困難ではあるものの、普通に歩行できるようになり、走ることもできるようになった」と評価している。
 マーさんは、動物向けのはり治療市場は現時点ではまだ限定的だが、2016年以降、人気を博していると指摘。「教育や生活の水準が向上し、所得が増えるにつれて、より多くの人が(ペットに対する)はり治療の効果を実感しつつある」と分析している。【翻訳編集AFPBBNews】

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