母の元に霊媒師送り詐欺画策、女を逮捕 ブラジル
【AFP=時事】ブラジル当局は10日、82歳の母親の元に自称霊媒師を送り込み莫大(ばくだい)な財産をだまし取ろうと企てたとして、女を逮捕した。警察が明らかにした。母親に疑われた後は、絵画や宝石などを盗んだという。≪写真はブラジル・リオデジャネイロで、ブラジル人美術家タルシラ・ド・アマラルの作品を見せる警察官≫
報道によると、逮捕されたのは2015年に亡くなった有名なブラジル・アートコレクター、ジャン・ボギーシ氏の娘。被害に遭った母親は、夫のコレクションを相続していた。
警察はAFPに対し、リオデジャネイロ在住の女には、母親から7億2000万レアル(約190億円)相当の絵画や宝石、現金をだまし取ったり、盗んだりした容疑が掛けられていると説明した。
現地メディアによると、女には5人の共犯者がおり、うち3人は逮捕された。盗まれた16枚の絵画には、ブラジル美術界の巨匠タルシラ・ド・アマラルとエミリアーノ・ディ・カバルカンティの作品も含まれていた。
ニュースサイトG1は、母親は娘が病気になったと信じ込まされ、「霊的療法」を行うヒーリング能力がある霊媒師を雇うよう説得されたと報じている。
母親は2020年1~2月で約97万ドル(約1億3000万円)を支払ったが、その後、疑うようになり、支払いをやめた。「霊媒師」と仲間は母親を脅して暴力を振るい、1年近く自宅に監禁。その間に絵画や宝石を盗み出したとされる。
盗まれた絵の1枚が、容疑者1人のベッドの下から見つかった。
他の作品は画商に売却された。有力紙フォリャ・ジ・サンパウロに、ブエノスアイレス・ラテンアメリカ美術館が語ったところによると、少なくとも2枚は同美術館を創立したアルゼンチン人実業家、エドゥアルド・コンスタンティーニ氏の手に渡っていた。【翻訳編集AFPBBNews】
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