2022-08-10 19:57国際

台湾統一へ「武力放棄せず」=白書発表、軍事演習は終了―中国

 【北京時事】中国政府は10日、「台湾問題と新時代の中国統一事業」と題する白書を発表した。台湾市民に対し中国本土との平和統一に協力を呼び掛ける一方、「武力使用を放棄しない」と改めて警告する内容。ペロシ米下院議長の訪台に猛反発する中国は硬軟織り交ぜて台湾を揺さぶっている。中国軍は10日、台湾周辺で前日まで確認された軍事演習が「成功裏に終わった」と発表した。
 台湾方面を担当する東部戦区は10日の報道官談話で、演習の終了を告知。ただ、台湾海峡の情勢の変化をにらんで訓練や戦闘準備を続け、同海峡方面のパトロールを常態的に行うとした。
 中国政府の白書は1万4000字以上で、台湾関連の白書としては2000年以来。ペロシ氏の訪台やその後の演習終了に合わせて発表した可能性があり、米国を名指しして「外部勢力の干渉は中国統一を進める上での突出した障害だ」とけん制。米台間の公的往来や武器の輸出入などを批判した。
 民進党・蔡英文政権に対して白書は「独立を謀る行為」が緊張を招いたと主張し、「平和統一プロセスで除去する必要がある障害だ」と威嚇。「『台湾独立』勢力や外部干渉勢力の挑戦が迫り、レッドライン(譲れない一線)を越えれば断固たる措置を取らざるを得ない」とくぎを刺した。 
[時事通信社]

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