2022-08-10 18:40社会

安倍氏国葬の差し止め申請却下=「弔意強制」認めず、市民側抗告―東京地裁

 安倍晋三元首相の国葬をめぐり、市民団体が閣議決定や予算執行の差し止めを求めた仮処分申し立てについて、東京地裁の向井敬二裁判長は2日付決定で、「個々の国民に弔意を表すことや喪に服すことを強制するとは認められない」として却下した。市民団体が10日、記者会見で明らかにし、即時抗告したと発表した。
 市民側は「国葬の法的根拠はなく、儀式への強制参加は思想、良心の自由を定めた憲法に違反する」などと主張していた。
 向井裁判長は決定で、「国葬の閣議決定は公知の事実で、差し止めを求める利益は存在しない」として不適法だと指摘。さらに「公金支出によって思想などに基づく感情が害されることがあったとしても、思想や良心の自由が侵害されるということはできない」とし、憲法違反には当たらないとの判断を示した。
 また、当事者間に具体的な権利義務などの関係がないとも指摘した。
 記者会見した市民団体共同代表の武内暁さんは、当事者の主張を聞く「審尋」がなかったことから「結論ありきだ」と批判した。 
[時事通信社]

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