食料自給率38%に小幅改善=小麦の収穫量増加―21年度

農林水産省は5日、2021年度の食料自給率がカロリーベースで38%と、過去最低を記録した前年度から1ポイント上昇したと発表した。天候に恵まれて小麦や大豆の収穫量が増えたことなどにより、小幅ながら改善した。コロナ禍で低迷していた外食需要がやや回復し、コメの消費量も持ち直した。
品目別の自給率は、小麦が2ポイント上昇の17%、大豆が5ポイント上昇の26%、コメは98%で横ばいだった。餌の原料を輸入に頼る牛肉は、1ポイント上昇の12%。畜産物全体は16%で変わらなかった。コロナ禍の影響は前年度より和らいだものの、外食や訪日外国人などの需要は落ち込んだままで、自給率が大きく改善する兆しはうかがえない。
生産額ベースの自給率は4ポイント低下し、63%と過去最低を更新した。飼料用穀物や肥料などの生産資材は、価格の高騰に海上輸送運賃の高止まりが重なって輸入コストが膨らみ、自給率の低下につながった。コメや野菜の販売価格も下落し、主要品目がすべてマイナスだった。
ウクライナ危機を背景に食料安全保障への関心が高まり、肥料や配合飼料の一部を国産原料に転換する動きが出始めた。こうした傾向が強まれば自給率の向上に結び付き、農水省は「国内生産を増やすことが重要だ」と指摘。30年度までにカロリーベースで45%に引き上げる政府目標の達成に向け、「個々の政策を改善していく」と説明している。
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