2022-08-05 19:40国際

ウクライナ大統領、情勢は「地獄」=東部で苦戦

 【ロンドン時事】ウクライナ東部で、ロシア軍とウクライナ軍の戦闘が再び激化する様相を見せている。当局によると、ウクライナ軍は幾つかの村を一時奪還したが、ロシア軍の激しい攻撃で後退。ゼレンスキー大統領は東部情勢について「地獄だ」と述べ、ロシア軍の容赦ない砲撃に自国部隊が強い圧力にさらされていることを認めた。
 ロイター通信によれば、ウクライナ軍高官は4日、ドネツク州北部スラビャンスクに近い二つの村の奪回にいったん成功したと強調した。しかし、ロシア軍の反撃で後退を強いられたと説明した。
 プーチン大統領が支配を狙うドンバス地方のうち残るドネツク州の掌握をロシア軍は急いでいる。州北部で持ちこたえてきたウクライナ部隊が前線を構えた中部ドネツク市郊外の村ピスキでも攻撃を強化。ロシアのタス通信は5日、ロシア軍と親ロシア派の部隊がピスキを占領したと伝えた。
 ドネツク州知事によると、州中部トレツクでは4日、公共交通機関の停留所が砲撃を受け、集まっていた8人が死亡した。タス通信は5日、スラビャンスク市とドネツク市の中間に位置するバフムート市内での戦闘発生も報じた。
 戦禍が拡大する中、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは4日、報告書を公表し、ウクライナ軍がドンバス地方の学校や病院などに陣地を築き「住民を危険にさらしている」と批判した。ウクライナ政府は強く反発している。
 ゼレンスキー大統領は4日夜のビデオ演説で、報告書に関し「ロシアのテロ行為に口実を与える」と強く批判。「ロシアの侵略が正当化される条件は一切ない。犠牲者と侵略者を同等と見なすような報告は容認できない」と憤りを示した。 
[時事通信社]

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