政策はAIに全面委任、デンマークで「人工党」結成
【AFP=時事】デンマークで政策立案を人工知能(AI)に全面的に委ねる新政党「人工党」が5月に結成され、来年6月の総選挙での候補者擁立を目指している。≪写真は「人工党」を立ち上げたアーティスト集団「コンピューター・ラース」のメンバー、アスケー・ブリュール・スタウニス氏≫
「コンピューター・ラース」は、前回の2019年総選挙で有権者の約15%が棄権したのは、どの従来政党にも魅力を感じなかったからだと主張し、そうした有権者に働き掛けていきたいと述べている。
AFPの取材に応じたメンバーの一人、アスケー・ブリュール・スタウニス氏によると、同党のAIは、1970年以降に存在したデンマークの小政党の全刊行物を分析することで、「庶民の政治理念」を代表すると思われる政策を立案する。
同党は「デンマークの選挙制度を最適化するための分析から出発している」という。また何百もの小政党が結成され、実際の政策よりも社会への嘲笑や批判を主眼とする小政党も多い現状に対する皮肉でもあるという。デンマークには現在約230の小政党がある。
人工党が掲げる政策には、デンマークの平均給与の2倍以上に当たる月額10万デンマーク・クローネ(約183万円)を支給する最低所得保障制度(ユニバーサル・ベーシックインカム、UBI)の導入が含まれている。
同党は国連(UN)の「持続可能な開発目標(SDGs)」の18番目として、「人間とアルゴリズムが今よりも直接的に共存する」という目標の追加を支持しているという。
同党が来年の総選挙で候補者を擁立できるかは不透明だ。候補者擁立には2万182筆の署名が必要だが、公式データによると、現時点ではわずか4筆にすぎない。だが、議席を獲得できれば、同党は国会議員の仕事とAIを結びつける計画だ。
同党のAIとは、メッセージサービス「ディスコード」のチャットボットを通じて直接対話できる。9月には同党初の「人間の聴衆向けの」選挙集会も開催予定だという。【翻訳編集AFPBBNews】
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