2022-06-29 18:29社会

吉村大阪知事が控訴断念表明=教諭過重労働で賠償命令

 過重労働が原因で適応障害を発症した大阪府立高校の教諭が府に損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁が約230万円の支払いを命じたのを受け、吉村洋文府知事は29日の定例記者会見で控訴断念を表明した。吉村氏は「原告に謝罪したい。部活動の在り方など教員の負担軽減について教育庁で検討してもらう」と述べた。
 判決などによると、原告の西本武史さん(34)は2017年度、クラス担任や複数の運動部顧問、海外研修の引率などを担当。同年7月ごろに適応障害を発症し、計4カ月余りの休職を余儀なくされ、今年2月に公務災害の認定を受けた。発症前6カ月間の時間外労働は平均で月100時間に及んだ。
 控訴断念を受け、西本さんは「これ以上倒れる教員を出さないため、大阪府や国は教員の長時間勤務問題に正面から向き合ってほしい。今回の判決が教育現場の過酷な労働環境の改善の一助となれば幸いだ」とのコメントを出した。 
[時事通信社]

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