四肢を失った教師、教壇への復活遂げる インド
【カルヘAFP=時事】インドの村で教師を務めるプラティバ・ヒリムさん(51)は3年前、壊疽(えそ)により両手両足を失った。その苦難に耐える力を与えてくれたのは、再び教壇に立つという夢だった。≪写真は自宅で授業を行うプラティバ・ヒリムさん。インド・ムンバイの北約130キロのカルヘ村で≫
ムンバイから車で東へ数時間。教育の機会に恵まれない辺境の村カルヘで、ヒリムさんは現在、腕にくくり付けたペンやチョークを巧みに使い、自宅で授業を行っている。
2019年にかかったデング熱による壊疽で、初めは右手、そして数週間とたたないうちに左手と、両脚の膝から下を失った。
「最初に片手が切断されたとき、これで何もできなくなると思いました。うつ状態になって、1週間以上、誰ともしゃべりませんでした」とヒリムさん。
だが家族の励ましに支えられ、ヒリムさんは再び教壇に立つという目標を見いだした。
ヒリムさんが属する先住民、アディバシが住むカルヘ村では、多くの家庭の子どもが貧しい家計を助けるために早々と学校を切り上げ、働かざるを得ない状況だ。
ヒリムさんは今、義肢が装着される日を待ちながら、子どもらに学び続けること、自分の手で運命を選び取ることを教えたいと願っている。
そして、自分自身が困難を克服して教壇に戻ったことで、意思の力を証明したと言う。
「手足を失って自分は価値がなくなってしまったと思いましたが、それから強く決心したのです」とヒリムさん。
「何でもできる、何でもやってみせるという決心です」【翻訳編集AFPBBNews】
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