2022-06-27 11:50経済/写真

個人金融資産2005兆円=21年度末、過去最高―日銀

個人の保有する金融資産残高
個人の保有する金融資産残高

 日銀が27日発表した資金循環統計によると、2021年度末の個人(家計部門)の金融資産残高は前年度末比2.4%増の2005兆円となり、年度末として過去最高を更新した。ボーナス支給などで積み上がった21年12月末(2015兆円)よりは減少したが、前年度に比べ新型コロナウイルス感染拡大で消費が抑制されたことに加え、政府の給付金で現金・預金がプラスとなった。 
 個人金融資産の内訳は、現金・預金が2.9%増の1088兆円。株式等は0.6%減の204兆円だったが、投資信託は10.4%増の91兆円と年度末として過去最高となった。保険は0.8%増の381兆円だった。
 金融機関を除く民間企業の金融資産残高は4.0%増の1253兆円で年度末として過去最高だった。現金・預金は1.5%増の323兆円となり、コロナの影響が残る中、手元資金を確保する動きが続いている。
 21年度末の国債発行残高(国庫短期証券を含む)は0.5%増の1225兆円。日銀の保有残高は2.0%減の531兆円で、保有割合は43.3%だった。

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