消費者物価上昇、5月も2%超え=食品・エネルギーが高騰

総務省が24日発表した5月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が過去最高の101.6となり、前年同月比で2.1%上昇した。前年を上回るのは9カ月連続で、2%超えは2カ月連続。電気代などエネルギー価格の高止まりに加え、加工食品の値上げラッシュが物価を押し上げた。
上昇率は4月と同じで、2%台の高い伸びは、14~15年の消費税増税の影響時を除けば08年9月以来。みずほ証券の斎藤勉シニアエコノミストは「各種商品で値上げの予定が続いている。少なくとも今年中は高い物価上昇率が続く公算が大きい」と指摘した。
5月の指数を項目別に見ると、生鮮食品を除く食料は2.7%上昇。原材料の高騰と円安が響いた。食用油とマヨネーズ、ポテトチップスなどの菓子類、外食のハンバーガーが大きく伸びた。
中国の新型コロナウイルス感染再拡大で部品調達が滞ったため、家庭用耐久財は7.4%上昇。品薄になったルームエアコンの価格が上がった。
エネルギー価格全体は17.1%上昇。政府が補助金制度でガソリン小売価格の急騰を抑えているため、伸びは4月(19.1%)を下回ったものの依然高水準。電気代は18.6%、都市ガス代は22.3%、ガソリンは13.1%、灯油は25.1%それぞれ上昇した。
一方、通信料(携帯電話)は22.5%低下。携帯大手各社の格安料金プラン導入に伴う大幅な下落は一段落してきた。
生鮮食品を含む全体の総合指数はタマネギなどの値上がりが響き、2.5%上昇。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は、0.8%上昇だった。
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