2022-06-23 12:45TOPICS

母に身寄せ、感じた「平和」=子どもの戦争、絵に衝撃―小2が朗読・沖縄慰霊の日

沖縄全戦没者追悼式で自作の詩を朗読する沖縄市立山内小2年の徳元穂菜さん=23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園
沖縄全戦没者追悼式で自作の詩を朗読する沖縄市立山内小2年の徳元穂菜さん=23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園

 「慰霊の日」追悼式では、沖縄県沖縄市立山内小2年の徳元穂菜さん(7)が、平和の詩「こわいをしって、へいわがわかった」を朗読した。沖縄戦の子どもたちを描いた絵画に衝撃を受け、傍らの母のぬくもりから漠然と感じた「平和」。素朴な体験談は、女性や子どもたちを巻き込む戦争の現実を捉えている。
 兵士だった曽祖父が戦死した。遺骨は見つからず、亡くなった場所さえ定かではない。1945年3月に生まれた祖父は、その父の顔を知らないが、名の刻まれた「平和の礎(いしじ)」にほぼ毎年、穂菜さんらを連れてきた。他に祈れる日がないからと、23日は家族で過ごす日だ。
 祖父が寂しそうに手を合わせる姿を見て穂菜さんも、折り鶴や「いつも頑張っているよ」と思いを込めた絵を供えてきた。礎のそばにある平和祈念資料館にも立ち寄るのが常だったが、残酷な写真の数々を見るのはこれまで、幼い穂菜さんにはつらかった。
 だが昨年、宜野湾市の佐喜真美術館を祖父母や両親、姉らと訪れ、展示された絵画「沖縄戦の図」に衝撃を受けた。自分と同じように幼い子どもたちがぽつんと独りぼっちに描かれ、戦争のもたらす現実が、写真でなくとも十分に垣間見えた。無言で傍らの母に身を寄せると、ぬくもりにほっとした。「これがへいわなのかな」
 あっという間に書き上げた。母の千鶴さん(41)は「もう少し説明したらどう」と助言したと言うが、そのまま提出した。漠然とではあるが、初めて自ら見つけた「平和」を、素直にぶつけたものだったからだ。
 「ずっとポケットにいれてもっておく/ぜったいおとさないように/なくさないように/わすれないように」。祖父の前で読み上げた。 

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