洗濯機、エアコンなど品薄=上海都市封鎖、供給網に影響―家電各社

洗濯機や電子レンジ、エアコンなど白物家電が品薄になっている。半導体不足に加え、中国・上海市が新型コロナウイルス対策として約2カ月に及ぶロックダウン(都市封鎖)を行った影響で、現地生産や部品調達が滞ったためだ。日本の家電メーカーは生産面などで中国への依存度が高い。上海の封鎖は1日に解除され、一部で受注や生産再開の動きもあるが、サプライチェーン(供給網)への影響は当面続きそうだ。
日本電機工業会が20日発表した5月の民生用電気機器(白物家電)の国内出荷額は、前年同月比11.1%減の1894億円と2カ月連続のマイナスとなった。上海のロックダウンなどを背景に、洗濯機は37.9%減、ルームエアコンは14.8%減とそれぞれ大きく落ち込んだ。
パナソニックは4月中旬以降、洗濯機や電子レンジ、炊飯器などの一部製品で新規受注を停止している。日立製作所の子会社で家電などを手掛ける日立グローバルライフソリューションズ(東京)も、4月下旬に一部の洗濯機の新規受注を停止。受注は6月中旬に再開したが、「生産が完全に回復するにはまだ時間がかかる」(日立グローバル広報)という。
三菱電機も、5月下旬に予定していた炊飯器の発売延期を余儀なくされた。上新電機の「ジョーシン日本橋店」(大阪市)の担当者は「特に洗濯機は在庫が厳しく、6月中になくなってもおかしくない」と困惑の表情を浮かべる。
エアコンの状況も厳しい。日立は「中国の工場は稼働しているが、部品供給や物流の問題で品薄になっていた」(広報)と話す。シャープは約1カ月にわたり、上海にあるエアコンのほか洗濯機の工場を停止した。5月上旬から減産分を取り戻そうと挽回生産を急ぐ。
パナソニックの松下理一常務執行役員は「(生産拠点の)一極化の怖さを認識した。中長期で適切な供給網を考えないといけない」と語った。
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