強い揺れ「群発地震の活動」=地下の流体影響か―平松金沢大教授

石川県能登地方を震源とする強い地震が続いていることについて、金沢大の平松良浩教授(地震学)は20日、「地震が起きた地域や規模からみて、一連の群発地震の活動とみられる」と指摘した。地震活動はしばらく続くとみられ、「マグニチュード(M)5クラスの地震は今後も起こり得る」と注意を呼び掛けた。
気象庁などによると、能登地方では2020年12月から地震活動が活発化。19日の最大震度6弱(M5.4)など震度1以上の地震は20日までに160回以上観測した。石川県珠洲市では約4センチの隆起が確認された。
平松教授は相次ぐ地震について、珠洲市の地下十数キロで地殻変動を起こす変化が起きていると指摘。水のような流体が流れ込んで球状の圧力源となったり岩盤の割れ目が膨らんだりして、周囲の岩盤にゆがみが生じて地震が多発している可能性があるという。
また、小さな断層面に流体が入り込み、断層を動きやすくして地震を起こしている可能性もある。流体の詳しい性質は不明だが、周囲に火山はなく、マグマの可能性は低いとみられる。
地殻変動は続いており、地震活動も「数カ月か数年か分からないが、しばらく続く」と推測。M5クラスの地震は今後もあるとした。相次ぐ揺れで地盤が緩くなり、土砂災害につながることに注意が必要とした。
地震が相次いでいる地域の周囲には活断層もあり、M6~7クラスのより大きな地震につながる可能性もあると指摘。「海沿いの地区もたくさんあるので、強い揺れがあったら津波にも注意を」と指摘した。
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