与党、56議席で過半数維持=1人区32の勝敗焦点―参院選、注目の数字【22参院選】

22日公示の参院選で、岸田文雄首相(自民党総裁)ら与党幹部が「勝敗ライン」に掲げる数字は「56」だ。自民、公明両党の非改選議席(計69議席)を含めた参院(定数248)の過半数(125議席)を維持するのに必要な議席で、ハードルは低い。
自民は単独で前々回の2016年は56議席、前回19年は57議席を得ている。公明の改選議席(14議席)維持を前提とすると、自民は改選議席(55議席)から10議席減らしても目標をクリアできる。首相が参院選の結果で求心力を高めるには「勝ち方」がカギを握る。一方、自民が単独で過半数を得るには70議席が必要で、容易ではない。
参院選の勝敗を左右すると言われているのが、32ある改選数1の「1人区」だ。直近2回の参院選で、野党は全1人区で候補一本化に成功し、16年は11勝、19年は10勝と一定の成果を収めた。
ただ、今回は自民の「野党分断工作」が奏功し、野党が一本化できたのは11選挙区にとどまっている。首相は、野党が地盤を築いているとされる三重に17日、山形には18日に訪れてこ入れを図るなど、1人区での戦いを優位に進めたい考えだ。
投票率も選挙結果のカギを握る要素の一つ。与野党からは「高い内閣支持率は消極的支持」「野党に受け皿がない」などと過去最低の投票率だった1995年の44.52%を下回る可能性を指摘する声も漏れる。前回参院選は過去2番目に低い48.80%だった。
参院選の結果は、先の通常国会で活発な議論が行われた憲法改正論議の行方にも影響を与える。
自民党を離党中の橋本聖子氏(非改選)を改憲勢力に入れた場合、参院で改憲発議の条件となる3分の2(166議席)を獲得するには、自公両党や改憲に前向きな日本維新の会と国民民主党を合わせて82議席が必要。4党が改選議席を維持すれば達成できる数字だ。
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