東部で「ジェノサイド」=ウクライナ大統領が危機感

【イスタンブール時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は26日夜のビデオ演説で、ロシア軍が東部ルガンスク州のセベロドネツクなどで激しい攻撃を続けていることについて、同軍による「明白なジェノサイド(集団殺害)政策だ」と強い危機感を示した。
ゼレンスキー氏はこの中で、同州とドネツク州から成るドンバス地方の各都市について「人が住めない状況になり得る。ロシア軍は焼き尽くし、灰と化そうとしている」と指摘した。ドンバス地方の親ロシア派武装勢力は27日、ドネツク州リマンを「完全に支配した」と主張した。
ルガンスク州のガイダイ知事は27日、セベロドネツクではロシア軍による26日の攻撃で民間人少なくとも4人が死亡し、多数の家屋が破壊されたと述べた。セベロドネツクでは多くの市民が既に退避しているものの、一部は市内に取り残されている。
ウクライナ軍が反攻を進める北東部ハリコフ州でもロシア軍の砲撃があった。シネグボフ州知事は26日夜、生後5カ月の乳児を含む民間人9人が死亡したと明らかにした。ウクライナのメディアによれば、中部ドニプロでは27日に軍の基地がミサイル攻撃に遭い、10人前後が死亡した。
また、ロシア軍が制圧した南東部マリウポリのアンドリュシェンコ市長顧問は27日、市内でがれきの中から新たに約70人の遺体が発見されたと述べた。市民2万1000人以上の命が奪われたとされるマリウポリでは24日にも地下室で約200人の遺体が見つかったと発表されるなど、大量殺害の痕跡が次々と明るみに出ている。
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