観光船落下、水深182メートルに=えい航中にベルト切断―26日にも再引き揚げ・知床沈没事故
北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)は24日、えい航中のカズワンが水深182メートルの海底に落下したと明らかにした。えい航時に使われていたスリングと呼ばれるナイロン製のベルト2本が切れており、落下との関連を調べる。
カズワンは船底を下にした状態で、原形をとどめているという。同本部などは改めて回収作業を進め、26日にも海面上に引き揚げる予定。ただ、船体は事故時より深い海底に沈んでおり、落下時の損傷状況によっては事故原因解明に影響する可能性もある。
同本部などによると、海上保安庁と契約した専門業者から午前10時20分、「カズワンを海底に落とした」と連絡があった。同8~10時の間に、海中につるされていた船体が落下したとみられる。
無人潜水機が同11時42分、ウトロ港(斜里町)から西に11キロの海底に沈んだカズワンを確認した。船体をつるしていたスリングを回収して調べたところ、5本のうち船体後方の2本が切れているのが確認された。
24日には、船体を水深の浅い斜里港(同)沖合までえい航し、数時間かけて作業台船の甲板上に引き揚げる予定だった。
同本部などは25日、無人潜水機を用い、再び船体をつり上げるための準備作業を行う。26日にも船体を水面近くまでつり上げた後、ウトロ港沖の水深が浅い海域に移動し、作業台船の上に引き揚げる方針。早ければ27日に網走港(網走市)に入る予定という。
カズワンは23日、飽和潜水で準備作業をした上で、水深約120メートルの海底からワイヤを使って水面下10~20メートルまでつり上げられた。船体を固定した作業台船はその後、斜里町沖に向け、1~2ノット(時速約1.85~3.7キロ)のゆっくりとした速度で進んでいた。
[時事通信社]
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