2022-05-21 13:50社会

船体引き揚げへ準備作業=国後島の遺体、不明の甲板員か―知床観光船事故

 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、専門業者「日本サルヴェージ」は21日、水深約120メートルの海底に沈んだ船体の引き揚げに向けた準備作業を始めた。
 第1管区海上保安本部(小樽市)は同日、北方領土の国後島西岸で新たに見つかった遺体の近くで、「ソヤマ・アキラ」と名前が書かれた運転免許証が発見されたと発表した。事故では、甲板員の曽山聖さん(27)=東京都調布市=が行方不明となっており、同本部が関連を調べている。
 19日にロシア側から外務省を通じて同本部に遺体発見の連絡があり、家族に伝えられた。国後島では6日にも女性の遺体が発見され、同本部は事故の行方不明者の可能性があるとみている。
 作業は高い水圧に体を適応させた飽和潜水士が担当。21日は船体の開口部を全て閉めるほか、作業の妨げになるアンテナの撤去などを行う。
 船体はスリングと呼ばれるナイロン製のベルトを使ってつり上げる計画。取り付けは22日になる見通しだったが、海上保安庁によると、22日は天候不良が予想されるため、作業は中止となる見込み。 
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集