大分・宮崎、震度5強=日向灘でM6.6、津波なし―「南海トラフ」と違う地震

22日午前1時8分ごろ、日向灘を震源とする地震があり、大分市や大分県の佐伯市、竹田市、宮崎県の延岡市、高千穂町で震度5強の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは45キロ、地震の規模(マグニチュード=M)は6.6と推定される。津波は観測されなかった。
原子力規制委員会によると、運転中の四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)や九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)に異常はないという。政府は首相官邸危機管理センターに官邸連絡室を設置した。
大分市では塀が倒れ、水道管が破裂し道路に水があふれた。また80代の男女3人が転倒し、腰を打撲するなどした。大分県佐伯市でも男女3人が転倒などで軽いけがをした。宮崎県では、延岡、宮崎、日向、新富の4市町で計4人が転倒。いずれも軽傷とみられる。
震源に近い大分県で震度5強の揺れがあったのは、2017年6月に豊後水道でM5.0の地震が起きて以来。気象庁の束田進也地震津波監視課長は記者会見し、「1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意してほしい」と述べた。
震源は南海トラフ地震が想定される領域内だが、深さや地震の起き方が違った。南海トラフでは陸側プレートの下に海側プレートが沈み込んでおり、想定される大地震はプレート同士の境界がずれて起きる。しかし、今回の地震は境界より深い海側プレート内部で、断層が引っ張られて起きたとみられる。
想定震源域内でM6.8以上の地震が起きた場合、気象庁は臨時情報を発表して南海トラフ地震につながるか調査し始めるが、今回は基準に達しなかった。束田課長は「南海トラフ地震への影響は評価検討会が(来月の)定例会合で議論すると思う」と述べた。
震度5弱以下の主な各地の震度は次の通り。
震度5弱=大分県臼杵市、宮崎県都農町、高知県宿毛市、熊本県阿蘇市
震度4=大分県日田市、宮崎県日向市、高知県大月町、熊本市、広島県府中町、山口県山陽小野田市、松山市、福岡県久留米市、佐賀市、鹿児島県薩摩川内市。
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