2022-01-21 19:44政治

岸田首相「守り」の答弁貫く=野党攻めあぐねる―代表質問終了

 岸田文雄首相の施政方針演説に対する各党代表質問が21日終了した。論戦では政府の新型コロナウイルス対応をめぐり、野党から厳しい追及が相次いだが、首相は用意した答弁書を淡々と読み上げるなど守勢を貫いた。質問と答弁がかみ合わない場面も多く、野党は攻めあぐねた。
 「3回目のワクチン接種は遅れに遅れている。このままでは第6波のピーク前の感染抑制には到底間に合わない」。共産党の小池晃書記局長は21日の参院代表質問でこう迫った。
 これに対し首相は「必要なワクチンのさらなる確保に努めつつ、高齢者への接種を加速化する」などとこれまでの答弁を繰り返すにとどまった。
 小池氏は、沖縄県の米軍基地周辺でコロナ感染者が急増したことを受けた日米地位協定の改定を要求したが、首相は「考えていない」と一蹴。野党からは首相の看板政策「新しい資本主義」に関する質問も相次いだが、首相は施政方針演説の内容をなぞるだけで踏み込んだ説明を避けた。
 挑発めいた質問にも色をなして反論する場面はなかった。安全運転の答弁に徹するのは夏の参院選を見据え、失言のリスクを極力回避する狙いもあるとみられる。自民党のベテラン議員は「首相の答弁は安定していて良い」と評価した。
 野党は批判を強めている。19日に質問に立った立憲民主党の泉健太代表は21日の記者会見で、「事前に質問原稿があって答弁を書けるわけだから、かみ合う答弁になるよう改めてほしい」と注文した。小池氏も会見で「こちらの聞いていることに全く答えない」といら立ちをあらわにした。
 24日からは一問一答形式の衆院予算委員会が始まり、与野党の論戦が本格化する。立民国対幹部は「政府の問題点を指摘し、追及する」と強調。野党側は、政府のコロナ対応や国土交通省の統計書き換え問題などを取り上げて攻勢を一段と強める構えで、参院選をにらんだ攻防が激しくなりそうだ。 
[時事通信社]

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