自殺者、2年ぶり減少=コロナ影響?生活苦動機は増―厚労省

厚生労働省は21日、警察庁の統計に基づく2021年の自殺者数(速報値)が、前年確定値より251人(1.2%)少ない2万830人だったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年は働く女性の自殺者が大幅に増えたが、21年はわずかに減少した。一方、自殺の動機では生活苦を訴え亡くなった人が最も増えており、感染拡大の長期化と相次ぐ緊急事態宣言などが影響した可能性もある。
人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は、0.2人減の16.5人だった。厚労省の担当者は「コロナ禍以前の水準に戻った」と分析している。
厚労省によると、男性の自殺者は前年比240人減の1万3815人で、12年連続で減少した。女性は同11人減の7015人だった。
21年1~11月に自殺した人の動機をみると、前年同期に比べ最も増えたのは「生活・経済問題」の3038人(114人増)で、うち生活苦を挙げたのは990人(98人増)だった。
コロナ禍による休校などが影響し、20年(1~11月)には生徒や学生の自殺者が増えていた。21年の同じ時期では小学生が3人減の10人、中学生が1人増の131人だった。過去最悪だった高校生は38人減の279人、大学生は3人増の384人となった。
地域別の自殺死亡率は山梨が23.7人と最も高く、青森の23.6人が続いた。最も低かったのは神奈川の12.8人。次いで石川の13.2人だった。
最新動画
最新ニュース
-
シフィオンテク4回戦へ=男子のメドベージェフも―全仏テニス
-
東北絆まつり、3年ぶり本格開催=パレード実施、曲技飛行も―秋田
-
農業用水、30日に供給再開=4ブロックで順番に―愛知
-
イランでビル崩落、28人死亡=市長ら13人逮捕、デモに威嚇射撃
-
カムチャツカ半島で大規模噴火=日本への津波を調査―気象庁
写真特集
-
【F1】Juju(野田樹潤)
-
【競馬】白毛馬・ソダシ
-
【MLB】鈴木誠也(シカゴ・カブス)
-
【MLB】投打「二刀流」大谷翔平(2022年〜)
-
【北京2022】パラリンピック・日本のメダリスト
-
【北京2022】パラリンピック開会式・閉会式
-
【フリースタイルスキー】谷愛凌〔北京五輪〕
-
【北京五輪】公式マスコット「ビンドゥンドゥン」