キューバ史を生きたハバナのホテル・ナショナル、創業91年
【ハバナAFP=時事】創業から91年、キューバ史に残る重要な出来事の数々を目撃してきた首都ハバナのホテル・ナショナル。≪写真は創業91年を迎えたキューバ・ハバナのホテル・ナショナル≫
新型コロナウイルス流行の影響で観光客が途絶えたホテルは、それを機に玄関の改装、客室の床や窓の刷新に着手した。20か月を経た2021年の11月半ば、ホテルは再びその門を開けた。
1946年12月には、イタリア生まれのマフィア、チャールズ・「ラッキー」・ルチアーノが211号室に滞在した。マフィアのボスの会議がここで開かれたのだ。
この会議はフランシス・フォード・コッポラ監督の映画『ゴッドファーザーPART II』で永遠に記録に残ることになった。
フロリダ海峡を見渡す丘の上にホテルがオープンしたのは、1930年12月30日。開業資金の一部はマフィアが担ったといわれている。
開業からちょうど3年後、追放されたヘラルド・マチャド大統領に忠実な陸軍将校400人がホテルに立てこもった。政府軍は陸と海から砲撃を加えた。多勢に無勢の将校らは、弾薬の数も底をつき、間もなく降伏を余儀なくされた。
1962年のミサイル危機では、米国と旧ソ連が一触即発で核戦争という状態に陥る中、兵士らがホテルの庭に塹壕(ざんごう)やトンネルを掘った。
過去の宿泊客には多くの著名人が名を連ねている。五輪水泳の金メダリストで「ターザン」シリーズの主役スターとなったジョニー・ワイズミュラーは、2階の窓からプールに飛び込み、スタッフらを沸かせた。
1950年代には伝説的女優のエヴァ・ガードナーが、作家のアーネスト・ヘミングウェーらとパーティーをした後、このホテルで朝食にダイキリを飲んだという。
他にも英国のウィンザー公爵夫妻やウィンストン・チャーチル元首相、マーロン・ブランド、エロール・フリン、リタ・ヘイワースら往年の俳優、歌手のナット・キング・コールもホテルの滞在客だった。【翻訳編集AFPBBNews】
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