米FDA、猫の関節症治療用抗体医薬品を承認
【ワシントンAFP=時事】米食品医薬品局(FDA)は13日、猫の変形性関節症に伴う痛みを抑える治療薬を初めて承認した。モノクローナル抗体を使った医薬品が動物用に承認されたのも初めてとなる。≪写真は猫≫
モノクローナル抗体は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で、リスクの高いコロナ感染者の重症化を抑制するとして注目された。
猫用に承認されたのは、「ソレンシア」という注射薬。痛みの発現に関与する神経成長因子(NGF)と呼ばれるタンパク質と結び付くことで効果を発揮する。ソレンシアの有効成分「フルネベトマブ」がNGFに結合すると、痛みの信号の脳への到達が阻害される。
FDA動物用医薬品センターのスティーブン・ソロモン所長は「獣医学の進歩により、猫を含む多くの動物の寿命が延びた」としながらも、「寿命が延びれば変形性関節症などの慢性疾患も起こる」と指摘した。
変形性関節症は、骨の端でクッションの役割を果たしている軟骨が薄くなることで起こる。関節で骨同士がこすれ合うと、痛みを伴ったり関節の動きが悪くなったりするほか、軟骨が硬くなってとげのようになる「骨棘(こつきょく)」ができることもある。
6歳以上の猫の60%、12歳以上では90%が変形性関節症に罹患(りかん)しているとされる。【翻訳編集AFPBBNews】
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