ジョコは「魔女狩り」の犠牲者 豪入国拒否、母国大統領や父が非難
【ベオグラードAFP=時事】オーストラリアへの入国を拒否された男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)について、セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領は6日、「政治的な魔女狩り」の犠牲者であると述べた。同選手の父親も、息子がイエス・キリストのごとく十字架にはりつけにされたと抗議した。≪写真はセルビアの国会議事堂前でデモに参加するノバク・ジョコビッチの父親のスルジャンさん≫
今月の全豪オープンで連覇を目指しているジョコビッチは、5日に豪メルボルンの空港に到着した際、入国に必要な新型コロナウイルスワクチンの2回接種もしくは医療上の理由による接種免除の「適切な証拠の提出」ができなかったとして拘束された。
オーストラリアの入国ビザ(査証)は取り消され、現在は国外退去の可能性に直面している。6日は市内の入管施設で一夜を過ごすことを余儀なくされた。
免除を受けた他の選手がすでに豪入国を許可されている中、ブチッチ大統領はジョコビッチが嫌がらせを受けていると指摘。「フェアプレーでないのは、全員に規則を適用するふりをしているオーストラリアの首相を含め、あらゆる人々による(ジョコビッチに対しての)政治的な魔女狩りだ」とセルビアメディアで語った。
セルビアの首都ベオグラードでは6日、ジョコビッチの父親スルジャンさんが議会の前でデモを先導し、「われわれは暴力を呼び掛けているのではない。ただ、(ジョコビッチへの)支援を求めている」と拡声器で叫んだ。
記者会見にも臨んだスルジャンさんは、「(ジョコビッチへの対応は)ノバクが世界最高のテニス選手でスポーツマンであることが理由だ」と訴え、「イエスも十字架にはりつけられ、多くの試練にさらされたが、今も私たちの中で生きている。世界最高のスポーツマンであり人間であるノバクも、磔刑(たっけい)に処されている。彼は耐え抜くだろう」と話した。
デモに参加した数百人の群衆も、セルビア国旗や「彼らは最強の人間を恐れている。コロナファシズムはやめろ」と書かれたバナーなどを振っていた。【翻訳編集AFPBBNews】
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