2021-12-12 07:33スポーツ

「マスターズ仕様」のクラブで栄冠=松山、重い扉こじ開ける―21スポーツ回顧・男子ゴルフ

 男子ゴルフのマスターズ・トーナメントの表彰式。グリーンジャケットに袖を通した松山英樹は、満面の笑みで両腕を突き上げた。世界中のゴルファーが憧れるゴルフの祭典で日本男子初のメジャー制覇。重い扉をこじ開けた。
 東北福祉大在学中の2011年に初出場のマスターズでローアマチュアを獲得。東日本大震災の直後、東北の人々に吉報を届けた。「自分が変わることができた」と振り返るほど、特別な大会だった。
 クラブの調整にもその思いを込めた。住友ゴム工業の駐米プロ担当としてサポートする宮野敏一さんは「どの試合でも、マスターズでどうなるかを一年中考えていた」と明かす。米ツアーでも目立つほどの多くのテストを重ね、「100点を取れるクラブ」を追求してきたという。
 毎年同じコースで開催されるマスターズは経験が物を言う。松山は初出場から10年、常に念頭に置いてきたからこそ、今年に入ってトップ10入りがない状況でも「いけるかもしれない」という予感があった。
 松山は優勝インタビューで「18番のティーショットがフェアウエーにいったことが一番のキーポイント」。そして一時帰国していた宮野さんに電話をかけ、「ドライバーが良かったから勝てた」と謝意を伝えた。
 マスターズ覇者となった29歳は、日本でのZOZOチャンピオンシップで米ツアー通算7勝目。最終日はマスターズと同様に黄色のシャツ姿でプレーし、日本のファンに改めて実力を証明した。来年はまず、アジア勢最多に並ぶ米ツアー8勝目を目指す。 
[時事通信社]

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