2021-11-18 13:21World eye

米の薬物中毒死、初めて年間10万人超える コロナ禍で悪化

【ワシントンAFP=時事】米政府は17日、国内の薬物過剰摂取による年間死者数が、新型コロナウイルス流行中に初めて10万人を超えたと発表した。死者増加の主な要因はオピオイド系鎮痛剤のフェンタニルで、ネット上での偽造医薬品のまん延も事態を悪化させている。≪写真は資料写真≫
 専門家は、コロナ禍により物質使用障害のある人々が日々の生活を阻害されたことで大きな影響を受けたと指摘している。また、メキシコから米国に持ち込まれた偽造薬の押収量は記録的な水準に達しており、中には服用により死に至るものもある。
 米国では2020年4月~2021年4月、薬物過剰摂取により10万306人が死亡。死者数は前年同期比で28.5%増加し、5分に1人が死亡している計算となる。死者のうち7万5673人はオピオイドによるもので、その大半はフェンタニルなどの合成オピオイドだった。
 メタンフェタミンなどの覚せい剤や、処方鎮痛剤を含む天然・半合成オピオイド、コカインによる死亡者も増加した。英情報サイト「Our World in Data」によると、同時期の新型コロナウイルスによる死者数は約50万8000人だった。
 米麻薬取締局(DEA)は、オキシコンチンやバイコディン、ザナックス、アデラルといった処方薬に見せかけて、致死量のフェンタニルやメタンフェタミンを含んだ薬がネット上で流通していると警告。同局は今年、こうした薬物1400万錠以上を押収しており、その大半は中国産の化学物質を使ってメキシコで製造されたものだった。偽造薬は、交流サイト(SNS)やネット販売サイトで広く販売されている。【翻訳編集AFPBBNews】

最新動画

最新ニュース

写真特集