2021-11-17 13:06World eye

中国テニス選手の告発、政府は沈黙 消息不明に心配の声高まる

【北京AFP=時事】女子テニスの彭帥(中国、35)が中国の前副首相から性的関係を強要されたと告発した問題で、同国政府は15日も沈黙を貫いた。彭は告発以来消息を絶っており、テニス界などからは心配する声が高まっている。≪写真は女子テニスの彭帥≫
 女子テニス協会(WTA)は前日、四大大会(グランドスラム)のウィンブルドン選手権と全仏オープンの女子ダブルスで優勝経験を持つ彭の告発内容について、「検閲のない、徹底的かつ公正、透明な調査」を求めると発表。
 WTAのスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)は、同選手をめぐる一連の出来事に「深い懸念」を示し、告発に関して「厳粛に対処」するよう呼び掛けた。
 中国外務省の趙立堅報道官は、膨らみ続ける疑惑に関する質問に「その件については聞いていない」と回答。「これは外交問題ではない」とし、それ以上のコメントはしなかった。セクハラ告発運動「#MeToo(私も)」が中国共産党の上層部に及ぶのは初めて。
 サイモンCEOは米紙ニューヨーク・タイムズに対し、「中国テニス協会(CTA)など複数の関係筋から、彼女の無事と、身の危険にはさらされていないという確認を得ている」と話しているが、彭の安全に関しては、男子の世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)ら現役プレーヤーのほか、元選手からも懸念が示されている。
 女子ダブルス元世界1位の彭は先日、張高麗前副首相からレイプされたと中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で訴えた後、中国のインターネットとSNSから告発内容の詳細を削除された。
 主要ポータルサイトでは現在、2人の名前を検索してもヒットしない。彭のアカウントには直リンクからアクセスできるが、微博上でアカウントを調べても出てこない状態となっている。
 中国テニス協会はAFPの取材に対してコメントしていない。【翻訳編集AFPBBNews】

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