英ロンドンで護身術学ぶ女性急増 相次ぐ殺人事件で
【ロンドンAFP=時事】英ロンドンで護身術を教えている「アーバン・フィット・アンド・フィアレス」では、初参加者はまず、心に傷を負った出来事がないかどうか尋ねられる。ロンドンでは最近、女性を狙った殺人事件が相次いでおり、受講する若い女性が増えている。≪写真は英ロンドン南部の「アーバン・フィット・アンド・フィアレス」で護身術を学ぶ受講者≫
受講している26人のうち、3分の2が女性だ。その一人、ローラ・トンプソンさん(29)は「多くの女性、特にロンドンに住んでいる女性は今、かなり怖がっていると思います」とAFPに語った。「友人の多くも、心配で安全だと思えないとよく話している」
ロンドン南部で今年3月、サラ・エバラードさん(33)が徒歩で帰宅中に行方不明になった。犯人は現職の警察官で、誘拐、強姦(ごうかん)、殺人の罪で終身刑を言い渡された。この事件を機に、英国内では女性の身の安全をめぐって怒りと不安が広がった。
エバラードさんの事件の1年ほど前には、ロンドン北西部の公園で、ビバア・ヘンリーさんとニコール・スモールマンさん姉妹が男に刺殺される事件が発生。今年9月には、ロンドン南西部の別の公園で、教師のサビーナ・ネッサさんの遺体が発見され、その後、男が殺人罪で訴追された。
■「警察官も信用できないなら、自分たちで」
男性インストラクターのパトリス・ボナフーさんは受講者に、「私に体重をかけ、私の喉をつかんで」と指示すると、相手の脚を引っ掛け、自分の体重を利用し、押さえ付けられて身動きの取れない状態から脱する方法を実演してみせた。
ボナフーさんによれば、10代の娘を持つ母親からの問い合わせが増えている。
エバラードさんの事件で「犯人が警察官だったことに、大勢の人がショックを受けたのだと思います」とボナフーさんは言う。「警察官も信用できないなら、自分たちで何かしなければならないと思ったのでしょう」と、母親たちの気持ちを代弁した。【翻訳編集AFPBBNews】
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