2021-10-25 18:10経済/写真

関西スーパー争奪、混戦=H2O対オーケー―29日臨時総会

関西スーパーをめぐるH2O、オーケーの提案比較
関西スーパーをめぐるH2O、オーケーの提案比較

 関西スーパーマーケットをめぐる争奪戦が29日の同社臨時株主総会でヤマ場を迎える。総会は、傘下スーパーとの経営統合を目指す筆頭株主のエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと、これを阻止してTOB(株式公開買い付け)による買収に持ち込みたいオーケー(横浜市)の争い。両陣営は株主への説得工作を続けており、「ふたを開けてみるまで分からない」(関係者)と、混戦状態だ。
 「突然押し掛けて申し訳ありません」。今月中旬の週末、オーケーは二宮涼太郎社長が自ら大阪に足を運び、関西スーパーの株主に買収提案の資料を配って回った。最大の売りはTOB価格。1株2250円と上場以来の最高値と同じ額を提示した。オーケー関係者は「苦情はなかった。むしろ好感触」と自信を見せる。
 関西スーパーが既定方針通りにH2Oの傘下に入るには、臨時総会で出席株主の3分の2以上の賛成が必要になる。第3位株主のオーケーが約7.6%を握っているものの、約10.6%を保有するH2Oのほか、食品卸など取引先や関係先の株主比率が大きく、当初は「H2Oが有利」(アナリスト)との見方が多かった。
 流れを変えたのは、関西スーパーとオーケー双方の大株主で、中立的と見られていた伊藤忠食品。今月12日、関西スーパーに「H2O提案ありきで検討が進んだようにも見受けられる」と質問状を送り、他の株主を動揺させた。その直後、米議決権行使助言会社2社が統合案への「反対」を推奨し、追い打ちを掛けた。
 オーケーは1980年代前半、関西スーパーに社員を派遣するなどしてノウハウを譲り受けた縁がある。同社と組んで関西進出を果たすのは創業者の「悲願」だが、2016年にオーケーが株を大量取得した直後、関西スーパーは地元の「名門」H2Oと資本業務提携。今年6月にオーケーから買収提案を受けると、8月末にH2Oとの経営統合を発表した。
 関西エリアへの集中的な出店で地歩を固めたい「H2O・関西」連合か、破格のTOB価格で悲願成就を狙うオーケーか。株主は選択を迫られている。 

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