2021-10-25 22:24社会

「街に活気」日常へまた一歩=飲食店主ら、客足不安も―時短解除の東京・大阪など

 新型コロナウイルスの感染者が減少する中、飲食店の深夜営業が25日、東京、大阪など5都府県で全面解禁された。「活気が戻って」。日常にまた一歩近づき、店主らは歓迎の声を上げる一方、客足への不安、人手不足への悩みなどさまざまな声も聞かれた。
 東京都では約11カ月ぶりに時短要請が解除された。有楽町のワインバー「ノムノエクスプレス」で店長を務める小山睦さんは、うれしそうに時短営業のお知らせを剥がした。「2次会利用のお客さんが増えてくれれば」と期待を寄せた。居酒屋を営む男性(32)は「お客さんが戻るかも。忘年会での利用も増えてほしい」と願った。
 JR池袋駅近くのパブ「エールハウス」副店長の小熊護さん(46)は「すごくうれしい」と笑顔。午前0時まで営業するが、懸案はアルバイトの人繰り。「シフトを急に元に戻すのは難しく、平日はしばらく同じ人数で様子を見たい」と話す。
 千葉県独自の認証店「九州の旨かもん 旨か酒 くすお千葉店」(千葉市中央区)はアルバイトが以前の4割に。店長の山田大さん(46)は「親から居酒屋のバイトを反対されるなどして減った」と明かす。ぎりぎりの人繰りでしのぐつもりだ。
 同市美浜区のバーは1日から営業再開した。60代の男性マスターは「時短解除はうれしいが、お客さんが戻ってくるか」と不安そう。「静かにお酒を飲むのがバー。感染対策はバッチリ」と強調した。
 大阪府内の時短解除も約11カ月ぶり。ミナミの道頓堀でバーを営む和田勝彦さん(55)は「気兼ねなく店を開けられる」と話すが、楽観はしない。客足は一時、週3人程度に落ち込み、「前を向けるような対策がほしい」と訴えた。
 法善寺の参道に店を構える老舗串カツ店は緊急事態宣言解除後、土日のみ営業してきた。店主の女性(65)はあいにくの雨に残念そう。平日は夜11時まで営業するつもりで、「2軒目」を求める客に期待する。「焦らず、ぼちぼち、客足が戻るのを待ちたい」と笑顔。シャッターが下りたままの店もあり、「まだ活気がない。全部再開して元の道頓堀に戻るのが楽しみ」と話した。 
[時事通信社]

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