2021-10-19 20:22国際

北朝鮮、ミサイル多様化図る=小型の新型SLBMか

 北朝鮮は19日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と推定される短距離弾道ミサイルを発射した。9月以降相次ぐ発射には、米韓両軍による探知や迎撃を回避するため、ミサイルの多様化を図る狙いがありそうだ。
 韓国軍は、北朝鮮が19日に発射したミサイルについて高度約60キロ、飛行距離約590キロと推定。北朝鮮がこれまで発射した中距離ミサイルとみられるSLBMと比べ、かなり射程は短い。
 北朝鮮は11日に開いた国防発展展覧会で、既存のものより小型化された新型SLBMとされる兵器を披露。小泉悠・東京大先端科学技術研究センター特任助教は19日の発射について「高度や射程から、展覧会に登場したSLBMの可能性もある」と分析。米専門家ジェフリー・ルイス氏も「展覧会で見られた小型のミサイル」と推定した。
 小泉氏は、形状からロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を北朝鮮が改良した地上発射型ミサイルの「潜水艦発射バージョン」とみる。この兵器は変則軌道を取る特徴があり、迎撃されにくいミサイルを、さらに発射の兆候が探知されにくい潜水艦から発射したという分析だ。
 北朝鮮は1月の第8回朝鮮労働党大会を通じ、「国防科学発展および兵器システム開発5カ年計画」を策定。各種兵器の実用化を急いでいるとみられている。
 先月には長距離巡航ミサイルや鉄道発射型弾道ミサイル、極超音速ミサイルと主張する兵器などの発射実験を行った。小泉氏は「多様化を図っており、同じ弾道ミサイルもいろいろな場所や手段で撃てるようにしている」と指摘した。 
[時事通信社]

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