2021-10-19 20:52政治/写真

第一声、コロナ・経済に重点=首相「実績」、枝野氏「転換」【21衆院選】

党首第一声の内容
党首第一声の内容

 19日の衆院選公示を受けた与野党党首による第一声を分析すると、岸田文雄首相(自民党総裁)や立憲民主党の枝野幸男代表らが新型コロナウイルス感染対策や経済再生に多くの時間を割いた。首相は自公連立政権の「実績」を強調し、枝野氏は「転換」を訴えたのが特徴だ。
 首相は約18分の演説時間の3分の1がコロナ対策や経済政策。ワクチン接種率が米国を追い越したことなどを成果としてアピール。社会・経済活動の再開にも資すると指摘し、「経済を大きくして成長の果実を分配する。皆さんの所得を引き上げる」と表明した。
 自民党は東日本大震災翌年の2012年衆院選以降、総裁第一声は福島で上げてきた。首相もこれに倣ったが、演説で復興に言及したのは約1分だった。
 公明党の山口那津男代表は約16分のうち9分を経済対策などに使い、18歳以下を対象とする10万円相当の現金給付など公約の実現を訴えた。
 枝野氏も約16分のうち9分をコロナ・経済対策に充てた。政権のコロナ対策を批判し、「アベノミクスで一部の大企業は大きく潤ったが、日本経済は成長していない」と安倍政権から続く経済政策の転換を主張。「所得を再分配して1億総中流社会を取り戻す」と意気込んだ。
 農業政策にも3分を費やし、戸別所得補償制度の復活に触れた。農林水産業関係が自民党の票田であることを意識したとみられる。
 ◇与野党批判の応酬も
 選挙の構図が「自公」対「立民や共産党を中心とする野党陣営」の対決となっていることを踏まえ、双方への批判も聞かれた。
 山口氏は立・共の選挙区調整に関し、「政権の姿がはっきりしない。任せるわけにいかない」と強調した。
 これに対し、共産党の志位和夫委員長はコロナ・経済対策と政権批判に同程度の時間を割き、「『国政私物化疑惑』にまみれ、『コロナ失政』で多くの犠牲を出した安倍・菅政権を引き継ぐ岸田政権に政治を任せられない」と力を込めた。
 与党とも立・共とも距離を取る日本維新の会の松井一郎代表は、大阪での行財政改革の成果を誇り、看板の「身を切る改革」を説くのに大半の時間を充てた。「提案路線」を取る国民民主党の玉木雄一郎代表は「積極財政への転換」を訴えることに力点を置いた。
 れいわ新選組の山本太郎代表は「消費税廃止」など独自政策をアピール。社民党の福島瑞穂党首は「大企業優遇政策」からの転換を重点的に主張した。「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の立花孝志党首はNHK改革に関する持論を展開した。 

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