2021-10-19 19:47国際

北朝鮮、SLBM発射=韓国推定、日本のEEZ外落下か

 【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は19日午前(日本時間同)、東部の咸鏡南道・新浦沖の海上から日本海に向けて短距離弾道ミサイル1発を発射した。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と推定され、高度は約60キロ、飛行距離は約590キロ。日本政府によれば、変則軌道で飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。
 北朝鮮がSLBMを発射するのは2019年10月の「北極星3」以来。新浦の造船所では新型潜水艦の建造が進められており、北朝鮮が実際に潜水艦からSLBMを初めて発射した可能性もある。
 岸田文雄首相は発射された弾道ミサイルを2発と発表し、SLBMの可能性を指摘した。岸信夫防衛相によると、1発は日本のEEZ外に落下したと推定されるが、もう1発は分析中という。米軍は声明で、弾道ミサイル発射を非難し、北朝鮮に自制を求めた。
 北朝鮮は9月以降、新型の長距離巡航ミサイル、列車発射型の短距離弾道ミサイル、極超音速ミサイル「火星8」などさまざまな種類の発射実験を相次いで実施。今月11日に開幕した国防発展展覧会でも大陸間弾道ミサイル(ICBM)などが陳列され、金正恩総書記は「朝鮮半島地域の軍事的緊張を引き起こす敵対勢力の卑劣な行為に断固たる姿勢で対抗する」と軍事力強化の方針を改めて強調していた。
 展覧会では小型SLBMとみられる新型ミサイルも並べられ、今回発射されたミサイルが同型の可能性がある。韓国も9月に潜水艦からSLBMを試射したことから、これに対抗する狙いもうかがえる。弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会の決議違反となる。
 韓国政府は発射を受け、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を緊急招集し「深い遺憾」を表明。ヘインズ米国家情報長官と滝沢裕昭内閣情報官が訪韓中で、19日には韓国の朴智元国家情報院長を交え、北朝鮮情勢をめぐる日米韓情報トップ会談が行われた。 
[時事通信社]

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