2021-10-19 12:21World eye

ゴルチエ氏「私は常にフェミニスト」 女性と映画をテーマに企画展 パリ

【パリAFP=時事】半世紀にわたってファッション界のトップに君臨した仏デザイナー、ジャンポール・ゴルチエ氏(69)は、昨年1月に引退を発表して世間を驚かせたが、今また新たな地平を切り開いている。≪写真は仏パリのシネマテーク・フランセーズで開幕した自らの企画展「シネモード」の会場で撮影に応じるジャンポール・ゴルチエ氏≫
 今月6日、ゴルチエ氏が企画し、女性の力をテーマにした展覧会「シネモード」が仏パリの映画博物館「シネマテーク・フランセーズ」で開幕した。衣装や写真、映画の一場面が展示されている。
 「私は常にフェミニストです」。仏モード界の「アンファン・テリブル(恐るべき子ども)」と呼ばれたゴルチエ氏は、メディア向けの内覧会でAFPに語った。「映画やファッションにおける男女の進化を示したいと思いました。男性はより女性的になり、女性はますます多くの力と自由を手にしています」
 ゴルチエ氏自身、映画とファッションの世界にまたがって活躍してきた。スペインの映画監督ペドロ・アルモドバル氏の作品や、1990年代の大ヒットSF映画『フィフス・エレメント』の衣装デザインなどが有名だ。
 特に思い入れが強いのは1950~60年代を代表する存在、ブリジット・バルドーやマリリン・モンローだという。「同時代に活躍したブリジット・バルドーは、極めてモダンで自由奔放。対するマリリンは、女性像として卓越していました」

■ファッションの道に進むきっかけをつくった映画
 今は、いろいろなことに挑戦してみたいと話す。「新たなステージです。ファッションだけにこだわりたくありません」とゴルチエ氏は言う。「新作のコレクションをつくっているような気分です。ファッションと映画をミックスした新しい冒険です」
 「テーマは、さまざまなスタイルの融合です。貧困層と富裕層、労働者階級と貴族階級、両極の出合いから、新しいものが生まれます」
 展示作品は、ポピュラーカルチャーのトレンドも押さえ、今年のカンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」を受賞したホラー映画『Titane(チタン)』などの最新作も網羅している。同作についてゴルチエ氏は、「大変よくできている映画で、非常にパワフルな女性を実に現代的な方法で表現しています」と評した。
 ゴルチエ氏の原点を示す展示作品もある。その中の一つは、ジャック・ベッケル監督による1945年の映画『偽れる装い』」だ。ファッションの道に進むきっかけになった。
 「あれは私のバイブルでした。服飾関係の学校には行かなかったので、この映画で学びました。(中略)オートクチュールの世界を描いた素晴らしい作品です」とゴルチエ氏は言う。
 「ファッションショーのシーンで観客が拍手をしているのを見て、『あの仕事をしたい!』と思ったのです」【翻訳編集AFPBBNews】

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