2021-10-15 19:18社会

百貨店積み立てに1200万円=日大理事、知人に指示―ボーナス分還元目的か

 日本大学医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の建設工事をめぐり、日大から資金が流出したとされる背任事件で、流出先の医療法人「錦秀会」(大阪市)前理事長の籔本雅巳容疑者(61)側から6600万円が日大理事の井ノ口忠男容疑者(64)の知人側の会社に送金された後、知人が井ノ口容疑者の指示で、百貨店の積み立て優遇サービスに計1200万円を振り込んでいたことが15日、関係者への取材で分かった。
 関係者によると、井ノ口容疑者は知人に、大手百貨店の積み立て優遇サービスに月100万円を振り込むよう指示。1年間積み立てると、ボーナス100万円分が付与されて計1300万円分の買い物券になる制度で、昨秋から計1200万円が積み立てられた。買い物券は今月受け取れる予定だったという。
 井ノ口容疑者をめぐっては、この知人に要求して現金計2500万円を受け取ったことも既に判明。東京地検特捜部は現金に加え、買い物券も同容疑者の事実上の取り分となっていた可能性があるとみて調べている。
 板橋病院の設計・監理業務を受注した都内の設計会社は昨年8月、井ノ口容疑者の指示で、籔本容疑者が所有するペーパー会社に2億2000万円を送金。翌月、籔本容疑者側から、井ノ口容疑者の知人が関係する会社に「不動産取引の仲介手数料」名目で6600万円が送金された。知人は不動産取引には関与していなかったという。
 井ノ口容疑者は6600万円の中から、積み立て優遇サービスに加えて現金も渡すよう知人に要求。知人は、資金移動にかかった税金などを除いた現金計2500万円を、今年3月と6月に分けて同容疑者に手渡した。
 知人は特捜部の任意の事情聴取に対し、現金を手渡したことについて、「井ノ口さんに何度も要求され、断り切れなかった」と話したという。特捜部は、知人側に送金された金の用途を詳しく調べている。 
[時事通信社]

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