2021-09-23 19:48TOPICS

台湾、中国加入に危機感=日本産食品の輸入再開も―TPP申請「経済戦略の一環」

閣議後の記者会見で環太平洋連携協定(TPP)加入申請について説明する政府高官(左)=23日午前、台北の行政院
閣議後の記者会見で環太平洋連携協定(TPP)加入申請について説明する政府高官(左)=23日午前、台北の行政院

 【台北時事】台湾政府高官は23日、閣議後の記者会見で、環太平洋連携協定(TPP)への加入申請について、「台湾の長期的な経済成長戦略の一環だ」と述べた。台湾の数日前に加入を申請した中国に関しては、「先に加入されると、台湾にとってはかなりのリスクだ」と危機感をあらわにし、早期の加入実現へ交渉を加速させる考えを示した。
 中国は「一つの中国」原則に基づき、地域経済統合を含む台湾の国際活動に一貫して反対している。中国外務省は同日、台湾のTPP加入に「断固反対」(趙立堅副報道局長)を表明した。中台双方をはじめ、関係国の駆け引きが活発化しそうだ。
 台湾政府高官は「台湾は完全な市場経済を有する民主的な法治国家だ」と中国をけん制。知的財産権の保護や、国有企業の優遇制限などのルール順守が求められるTPPへの早期加入を関係国に訴えた。
 また高官は、TPP加入に向けた課題として、福島など日本の5県産食品の禁輸問題を挙げ、「交渉の過程で日本側から要求があれば、しかるべき対応をするのは当然」と強調。輸入再開にめどを付けることで、米国の離脱後、TPPの事実上の盟主となった日本との交渉を加速させる意向を表した。
 蔡英文政権は、2016年の発足直後からTPP加入を目指し、日本を含む関係国との非公式交渉や、法整備などの準備を進めてきた。 

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