2021-09-14 19:52TOPICS

「敵失」戦略、菅首相退陣で見直し=立民、15日結党1年

立憲民主党のアベノミクス検証委員会であいさつする枝野幸男代表=14日午後、衆院議員会館
立憲民主党のアベノミクス検証委員会であいさつする枝野幸男代表=14日午後、衆院議員会館

 立憲民主党は15日、旧立民から衣替えした新党結成から1年を迎える。旧国民民主党の大部分や社民党の一部を加えて規模を拡大、次期衆院選での政権交代を目指す。ただ、政党支持率は低迷から抜け出せず、内閣支持率急落でくみしやすいとみていた菅義偉首相が退陣表明して情勢が一変。選挙で不満の受け皿を狙う「敵失」戦略は見直しを迫られている。
 「9年近くに及んだアベノミクスをどう評価するか。さまざまな場で国民に訴えながら総選挙を戦っていく」。枝野幸男代表は14日の党会合でこう語り、衆院選で与党と徹底対決する姿勢を示した。
 旧立民、旧国民両党などが合流した今の立民は昨年9月、菅政権発足直前に衆参計150人で再出発。その後、社民党の一部も加わり、野党第1党として野党共闘を主導した。他党と協力して入管難民法改正案を廃案に追い込んだほか、4月の補欠選挙・再選挙で野党として全勝するなど実績を重ねてきた。
 ただ、報道各社による世論調査で立民の政党支持率はわずか5%前後で、20~30%以上を維持する自民党に大きく水をあけられたまま。思うように支持が浸透していない。
 狂いが生じたのは選挙戦略だ。菅内閣の支持率急落を受け、衆院選で追い風が吹くと期待したものの、首相の突然の退陣表明とそれに続く自民党総裁選に注目が集まり、再び埋没。危機感が党内を包む。
 焦りを募らせた枝野氏は11日に東京都内4カ所で街頭演説を実施。12、13両日は党のオンライン番組に出演し、臨時の記者会見も行った。次期衆院選で政権交代を果たした場合の「枝野内閣」が初閣議で決定する政策も発表。発信力強化に躍起だ。
 会見では「もう衆院選だというムードで、野党の言うことも聞いてもらえる。ギアを上げて発信の回数も仕方も強めていく」と訴えた。だが、風向きを変えられるかは見通せない。衆院選に向けた共産党などとの選挙区調整も済んでいない。
 立民の若手議員からは「このままでは選挙は厳しい。枝野代表は座して死を待つのではなく、次の内閣などの政権構想も示してほしい」と、さらなる発信を求める声も出ている。 

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