2021-08-05 05:01スポーツ

入江と並木に続け=有望選手に目標示せるか―女子ボクシング〔五輪・ボクシング〕

 ボクシング女子は東京五輪で初出場となった日本の2人が、そろってメダルを獲得する大躍進を遂げた。2012年ロンドン大会から実施されるようになった種目。日本にも選手が育つ土壌は存在し、いかに有望選手に競技を続けてもらうかが、今後の大きな課題となりそうだ。
 フェザー級で金メダルの入江聖奈(20)=日体大=は小学2年と早い段階で興味を持ち、地元鳥取県のジムに入門。フライ級銅メダルの並木月海(22)=自衛隊=も格闘技経験を土台に、中学から競技を始めた。競技人口はメジャースポーツと比べて決して多くはないが、小学生世代の全国大会も開催されており、磨いた技を競う場もある。
 ただ、ボクシングを続けることに意欲を見いだせず、やめてしまう選手も少なくないのが実情だ。入江自身、将来的な目標を持てず、「他に好きなことがあればそっちをやっていた」と考えたことがあるという。
 2人が競技を続けてきたのは、東京五輪開催の決定に背中を押されたことが大きかった。今後は子どもたちに五輪のような目標を示し、女子ボクシングが夢のあるスポーツだと伝えていけるかがポイントになる。日本連盟の菊池浩吉理事は「早い段階で素質のある子を見つけ、育てること。並行して最後まで続けてもらうという難しい課題がある」と説明した。
 入江や並木にとっても、普及に向けたアピールは今大会の大きな目的だった。入江は「努力を諦めなければ、何かをつかむことができるということを教えられた。女子ボクシングの選手が増えてくれたらうれしい」と願いを込めた。(了)
[時事通信社]

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