2021-08-01 09:49スポーツ

過去最速の3人、まさかの敗退=予選通過ライン上昇―男子100〔五輪・陸上〕

 東京五輪陸上の男子100メートル予選が7月31日に行われ、山県亮太(セイコー)、多田修平、小池祐貴(ともに住友電工)はそろって敗退した。日本選手が一人も準決勝に進めなかったのは、2004年アテネ大会以来4大会ぶり。自己ベストは山県の9秒95を筆頭に、小池の9秒98、多田の10秒01と過去最高の3人で臨んだが、記録で準決勝へ進出するラインは直近2大会と比べて上がり、予選から厳しい戦いだった。
 予選は7組あり、各組3着以内と、4着以下で記録の上位3選手が準決勝へ進出した。山県は10秒15で3組4着、多田は10秒22で1組6着、小池は10秒22で4組4着。10秒12の選手まで記録で拾われて突破し、山県は0秒03届かなかった。
 過去2大会の記録による予選通過ラインを見ると、16年リオデジャネイロ五輪は10秒20、12年ロンドン五輪は10秒22。世界選手権でも19年ドーハ大会は10秒23、17年ロンドン大会は10秒24。トラックや風など条件の違いはあるが、10秒2台前半がボーダーラインだった。
 多田は「例年に比べたら異常なぐらいレベルが上がっている。まだまだ自分の力は世界に置いていかれているんだなと感じた」。3度目の五輪で初の予選落ちとなった山県は「カットラインというか、準決勝(へ進む)ラインがちょっと高めなのは予想外だったけど、10秒0台を出せば問題なく通れたと思うので若干悔いは残る」と語った。
 群雄割拠の日本男子短距離陣。代表選考を勝ち抜くハードルが上がった分、日本選手権でかかる負担は大きくなり、疲労を抜きつつ1カ月で仕上げる難しさはあった。コロナ禍で1年以上、世界の強豪に囲まれたレースを経験できなかったことも影響したか。1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳以来となるファイナリストの夢は、3年後に持ち越しとなった。(了)
[時事通信社]

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