2021-06-22 07:14スポーツ

接触競技の不安、解消するか=海外勢と環境の差―柔道ニッポン〔五輪・柔道〕

 五輪開会式の翌日、7月24日に始まる柔道。日本勢の活躍で選手団全体に勢いをもたらす期待がかかる。ただ、新型コロナウイルス感染拡大後の昨年来、接触競技ということから強化活動には慎重な対応を求められてきた。金メダルラッシュを実現するには、はねのけたい不安要素がある。
 稽古では5月、検査で陽性者が判明したため男子の強化合宿が中止となった。感染者が出た大学を拠点とする選手が、調整場所の見直しを迫られたこともある。国際大会は昨年10月に再開したが、日本の参戦は年明けからだった。
 5月にロシアで行われた国際合宿で、派遣された日本選手は男子73キロ級で連覇を狙う大野将平(旭化成)だけ。大野には五輪延期決定後に実戦の機会がなかった事情があったが、帰国後2週間の隔離をネックに参加を見送った選手もいた。
 海外勢には、変則的な組み手やパワー重視の強引な投げ技を駆使する選手が多い。日本国内で研究を重ねていても、組み合う機会が少なかったのは気掛かりだ。強化関係者は「1回の練習は、映像を何度見るより(対策の上で)効果がある。海外勢は大会などの数をこなしており、日本にできないことがあったのは事実」と認める。
 外国チームと情報交換した男子の井上康生監督によると、ワクチン接種が進み、行動制限の緩和が競技活動の活性につながっている国もある。日本にとっては焦りが募る状況だが、五輪金メダリストの井上監督は「われわれの環境の中で、より一層知恵を絞りながら進めていかないといけない」。会場の日本武道館で、柔道創始国の底力を見せられるか。 
[時事通信社]

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