2021-05-30 04:07政治

日韓公式会談、機運乏しく=G7で首脳同席―尾引く徴用工、文氏に見切り?

 6月に英国で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、日韓首脳会談が実現するかが焦点だ。菅義偉首相、文在寅大統領はともに出席する方向で調整しているためだ。ただ、文政権の任期が残り1年を切り、元徴用工問題などで前向きな対応は見込めず、日本側には消極論が根強い。
 G7サミットは6月11~13日に英南西部コーンウォールで開かれる。韓国はG7メンバーではないが、議長国の英国が招待している。首相は昨年9月の就任直後、文氏との電話会談で祝意を受けたが、これまで対面での首脳会談は実現していない。
 外務省幹部は「同じ会場にいれば、接触は物理的に可能。安倍晋三前首相も突撃を受けた」と振り返る。2019年11月の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議で、文氏が安倍氏との接触を試みた。日本側は正式な首脳会談と位置付けていないが、韓国側は当時、両首脳の写真を一方的に公開し、日韓関係の修復をアピールした経緯がある。
 英国で日韓首脳が同席するものの、日本側は首脳会談の開催には慎重だ。日韓の懸案となっている元徴用工問題や慰安婦をめぐる問題で、韓国側が事態打開に動く気配がないためだ。
 5日にロンドンで行われた日韓外相会談で、鄭義溶外相は「日本の正しい歴史認識なくして過去の問題は解決できない」と強調。日本側は「国際法違反の早期是正」を重ねて求めたが、歩み寄りは見られなかった。
 文政権の任期が残り少なく、日本側は現政権下でこれ以上の進展は困難とみている。別の外務省幹部は「向こうはレームダック(死に体)化している。会う雰囲気ではない」と指摘。政府関係者は「外相レベルなら進展がなくても会談をやることも必要だが、首脳はそうはいかない」と語る。仮に韓国側からの接触があったとしても、立ち話程度にとどまる可能性がある。 
[時事通信社]

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