2021-05-10 15:22国際

南北、米朝対話復元目指す=残り任期1年で韓国大統領

 【ソウル時事】韓国の文在寅大統領は就任から4年を迎えた10日、演説と記者会見を行った。「(21日の)米韓首脳会談を通じ、南北、米朝間の対話を復元し、平和(に向けた)協力の歩みを再び踏み出すための道を探る」と述べ、米国に北朝鮮との早期対話を促す考えを示すとともに、北朝鮮に応じるよう呼び掛けた。
 文大統領はバイデン米政権がまとめた対北朝鮮政策について「朝鮮半島の完全な非核化を基本目標とし(米朝首脳による)シンガポール宣言を土台に、外交を通じて柔軟に、漸進的・実用的なアプローチで解決していくという方向を歓迎する」と表明。「われわれが望む方向とほぼ合致している」と述べた。
 文氏は「残り任期1年、未完の平和から不可逆的な平和に進む最後の機会と見なす」と強調。「北朝鮮の反応は対話を拒否していると思わない」と指摘した。韓国政府は「様子見だった北朝鮮が、3月以降米国の出方を探る姿勢を本格的に取り始めた」(高官)と期待を寄せているが、北朝鮮が残り任期の少ない文政権と真剣に向き合うか疑問視する見方が少なくない。
 新型コロナウイルス対策では文氏は「6月末までに1300万人以上に(ワクチンを)接種する計画で、9月末までに接種対象の国民全員に対する1回目の接種を終え、11月に集団免疫達成という目標を前倒しする」と表明。今年の経済成長率について「11年ぶりの4%以上」を目指す考えを示した。
 一方、対日関係には言及しなかった。文政権は2015年の日韓慰安婦合意に被害者の声が反映されなかったとして「被害者中心主義」を掲げている。政権の求心力が衰える中、最大の懸案である元徴用工問題で、原告らを説得しつつ日本が受け入れられる案を示すのはますます困難になるとみられている。 
[時事通信社]

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