2021-05-04 15:21TOPICS

死亡直前、2人で4時間=野崎さんと元妻、夕食時も―逮捕1週間・和歌山県警

送検のため、和歌山県警田辺署を出る須藤早貴容疑者(中央)=4月29日、和歌山県田辺市
送検のため、和歌山県警田辺署を出る須藤早貴容疑者(中央)=4月29日、和歌山県田辺市

 和歌山県田辺市で2018年、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社経営野崎幸助さん=当時(77)=が急性覚せい剤中毒で死亡した事件で、野崎さんの死亡直前、元妻の須藤早貴容疑者(25)=殺人容疑などで逮捕=と2人だけの時間帯が約4時間あったことが4日、捜査関係者への取材で分かった。須藤容疑者の逮捕から1週間。県警は認否を明らかにしておらず、詳しい殺害方法や動機などについて調べている。
 捜査関係者によると、18年5月24日の事件当日、自宅には野崎さんと須藤容疑者のほか家政婦が在宅。家政婦は夕食の準備を終えた午後3~4時ごろに外出し、午後7~8時ごろに戻ったが、その間の約4時間は2人だけだった。防犯カメラの映像などでも第三者が侵入した形跡は確認されなかった。
 夕食は家政婦の外出中に2人で済ませており、野崎さんの胃の内容物から致死量を超える覚せい剤が検出された。死亡推定時刻は午後9時ごろで、夕食時などに口から摂取したとみられる。
 県警は周辺捜査などで、野崎さんや須藤容疑者が常習的に覚せい剤を使用していた形跡がなかったことを確認。一方、須藤容疑者が事件前に、インターネットで覚せい剤について調べたほか、密売人と接触していたとみられることが判明している。
 野崎さんの会社の元従業員らによると、野崎さんは18年2月に須藤容疑者と結婚した後、同容疑者に月100万円を渡していたとされる。ただ、東京に滞在して不在がちな須藤容疑者に不満を募らせ、周囲に離婚をほのめかしてたという。野崎さんには13億円超に上る遺産があり、県警は事件との関連を調べている。
 県警は、自宅に2人だけで目撃証言など直接的な証拠が乏しい中、さまざまな状況証拠を積み重ねて逮捕に踏み切った。ある県警幹部は「供述が得られなくても有罪に持っていくだけの十分な証拠がある」と自信をのぞかせた。 

会社経営野崎幸助さん(右)と元妻の須藤早貴容疑者(関係者提供)
会社経営野崎幸助さん(右)と元妻の須藤早貴容疑者(関係者提供)

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