2021-04-29 18:43国際

「21世紀の競争制する」=単独行動から国際協調へ―米大統領議会演説

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は28日の議会演説で、「21世紀での勝利に向け、中国やその他の国と競争している」と語った。覇権争いに打ち勝つことを外交上の最重要課題に据える方針を改めて明確にした形だ。また、「米国が単独では行動しないと示す必要がある」と訴え、トランプ前政権の「米国第一主義」からの脱却を強調した。
 バイデン氏は、中国の習近平国家主席について「(中国が)世界で最も重要な国家になるよう真剣に取り組んでいる」と述べ、警戒感をにじませた。「責任ある米大統領は、基本的人権の侵害を前に沈黙できない」と習氏に伝えたとも明かし、新疆ウイグル自治区での迫害などに対抗措置を取り続ける構えを示した。
 ただ「競争は歓迎するが衝突は望まない」と表明するなど、対立がエスカレートする事態は避けたい考えだ。気候変動や感染症対策などでは、中国との協力を模索している。
 ロシアに関しては、プーチン大統領に「緊張悪化は望まないが、行動には結果が伴うと明確に伝えた」と言明。大統領選介入など米国の国益侵害には制裁などで報復すると警告した。一方で、ロシアと新戦略兵器削減条約(新START)延長で合意したことを挙げ、「利害が重なる分野では協調できる」と呼び掛けた。
 北朝鮮とイランの核問題については、米国と世界の安全にとって「深刻な脅威だ」と指摘。日本などを念頭に同盟国と緊密に連携し、「外交と断固とした抑止」を通じて対処すると宣言した。バイデン政権は、最終段階にある対北朝鮮政策の見直し作業で日韓との調整を重視。イラン核合意への復帰に向け、欧州諸国の仲介でイラン側と間接交渉も開始している。
 軍事面では、14日に発表したアフガニスタンからの駐留米軍撤収に触れ、同時テロの首謀者で国際テロ組織アルカイダの首領ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害し、アルカイダを弱体化させたと強調。「兵士を帰還させる時だ」と訴えた。 
[時事通信社]

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