2021-04-20 07:28TOPICS

元警官の公判、陪審評議入り=週内にも評決、警戒強まる―米

米中西部ミネソタ州で開かれた公判に出廷した元警官デレク・ショビン被告(右)=15日、ミネアポリス(ビデオ映像より)(AFP時事)
米中西部ミネソタ州で開かれた公判に出廷した元警官デレク・ショビン被告(右)=15日、ミネアポリス(ビデオ映像より)(AFP時事)

 【ミネアポリス(米)時事】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで昨年5月、黒人男性ジョージ・フロイドさん=当時(46)=の首を圧迫し、死亡させたとして、第2級殺人などの罪に問われた元警官デレク・ショビン被告(45)=事件後に免職=の公判は19日、検察、被告側双方が最終弁論を行った。この後、陪審が有罪か無罪か判断する評議入り。週内にも評決が出る可能性がある。
 最終弁論で検察は、被告がフロイドさんの首を圧迫した「9分29秒間」を何度も強調し、「常識を働かせて、あなたの目を信じて」と陪審に要請。「これは取り締まりではなく、殺人だ」と訴えた。
 これに対し、被告側弁護人は、同じ状況に置かれた「思慮分別のある警官」と同じように被告は行動したと正当性を強調。「一つの静止画にミスリードされないでほしい」と述べ、「適切な文脈」で証拠を検討するよう呼び掛けた。
 有罪か無罪かは12人の陪審員が罪状ごとに全会一致で決める。陪審が一致できない場合は評決不能になる。米メディアによると、陪審員の内訳は白人が6人、黒人が4人、複数の人種的背景を持つとした人が2人。
 事件を機に全米では昨年、大規模デモが発生し、デモに便乗した略奪も起きた。公判の行方次第ではデモが再燃する恐れがあり、全米で警戒が強まっている。公判が開かれているミネアポリスの裁判所はフェンスで囲まれ、付近のビルは板で周囲を覆った。市内には州兵も配備されている。
 ショビン被告は偽札使用容疑でフロイドさんを拘束する際、うつぶせにしたフロイドさんの首を膝で圧迫し死亡させた罪に問われている。検察側は過剰な実力行使による窒息死を主張。被告側は死因をめぐり持病やフロイドさんが摂取していた薬物の影響を指摘した。 

19日、米ミネソタ州ミネアポリスで、板で覆われた裁判所周辺の建物
19日、米ミネソタ州ミネアポリスで、板で覆われた裁判所周辺の建物
19日、元警官の公判が続く米ミネソタ州ミネアポリスの裁判所付近で抗議する人
19日、元警官の公判が続く米ミネソタ州ミネアポリスの裁判所付近で抗議する人

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