2021-04-16 18:18政治

台湾威嚇けん制、共同声明に=経済安保で脱中国、「気候」で連携―日米首脳が初会談

 【ワシントン時事】訪米中の菅義偉首相は16日午後(日本時間17日未明)、ワシントンのホワイトハウスでバイデン大統領と対面による初の会談に臨む。中国軍による台湾への威嚇行動が増えている現状を踏まえ、これに反対する姿勢を共同声明に盛り込む方向。半導体など重要品目のサプライチェーン(供給網)の「脱中国依存」を図る方針も打ち出す見通しだ。
 日米首脳の共同文書に台湾問題が入れば、1972年の日中国交正常化後では初めてとなる。
 米政府高官は首脳会談に先立ち、台湾をめぐる状況に関して「突っ込んだやりとり」を交わすと説明。日米共通の立場として「緊張を和らげ、挑発を阻止することを目指す」と述べた。中国軍機による台湾の防空識別圏侵入にも触れ、「平和と安定の維持に逆行することだと明確に示す」と語った。
 経済安全保障分野の脱中国の取り組みに関しては、サプライチェーンの多様化や高速大容量規格「5G」ネットワークからの「中国排除」について協議するとみられる。
 バイデン政権が特に力を入れる気候変動問題をめぐっては、首相が2030年の温室効果ガス削減目標の検討状況を伝え、連携して国際社会をリードしていく方針を内外に示す見通しだ。
 首相はまた、今夏の東京五輪・パラリンピック開催に向け支持を求める考え。バイデン氏の反応が焦点となる。米国が見直しを進める北朝鮮政策についても意見を交わし、首相は拉致問題の早期解決へバイデン氏に協力を呼び掛ける。
 一方、新疆ウイグル自治区や香港、ミャンマーの人権問題をめぐっては、日米の温度差が表面化しそうだ。通商分野でも日中の密接な関係を反映して立場の差が浮き彫りになる可能性がある。
 両首脳は今回、「個人的な信頼関係構築」を重視しており、午後1時半(日本時間17日午前2時半)から通訳のみを交えた1対1の会談を約1時間実施。拡大会合に移り、共同記者会見を行う。
 首相は首脳会談前にハリス副大統領とも会談。事前に調整していた両首脳の食事会は「新型コロナウイルス対策に万全を期す」との米側の意向で見送られる方向だ。 
[時事通信社]

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